タンザニアで学校の先生してる人のブログ

タンザニアの中等学校で物理を教えています。活動やタンザニアでの生活について書いていきます。

タンザニアでクリスチャンのお祈りに参加してきた

こんにちは、溝口です。

 

タンザニアの学校では、毎週金曜日に宗教の時間が設けられています。正午前ほどから、ムスリムはモスクへ、クリスチャンは指定の教室にてお祈りをします。

先日、教室に行ってクリスチャンのお祈りを見学させていただきました。

 

教室で20人ほどの生徒と一人のプリーストが、2時間に渡ってお祈りや聖書音読を行います。

基本、歌と踊りです。全てスワヒリ語なので意味は理解できなかったんですが、とにかく歌が上手いので聞いてて楽しい。

 

ちょうど残り時間30分程度となったとき、プリーストが「全員立ちなさい!」と言い、そこから儀式が始まります。

 

そして何人かの生徒が、何かに囚われたように唸り始めます。

 

えっ?

何が起きてるの?

 

一瞬混乱しましたが、元青年海外協力隊タンザニア隊員の方に聞いた「タンザニアの生徒は悪魔に取り憑かれるらしい」という話を思い出しました。

 

 

カウンターパート曰く、ある人は悪魔に取り憑かれ、ある人は天使に取り憑かれるそう。タンザニアでは普通のことらしいです。普通って何。

 

悪魔をプリーストがお祓いする儀式が始まりました。取り憑かれている生徒は、暴れて叫んでいます。周りの生徒が暴れる生徒を取り押さえお祓いに参加します。

 

「いやいや、そんなわけないじゃん 演技でしょ」

とこれを読んでる方思ってるはず。私もそう思ってたんですが. . . 

誤解を恐れずに言えば、個人的には演技をしているようには見えませんでした。 

 

昨年世界中で大ヒットしたサピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福にある「虚構」の強力さを見た気分になりました。

私は悪魔がいると信じていないのでこれまでもこれからも悪魔に取り憑かれることはないです。一方で、その物語を正真正銘信じる人にとっては、それによって「悪魔に取り憑かれた」という状態が現実になっています。

 

話が少し変わりますが、物理学では絶対座標系が存在しません。系によって物の見え方は違いますがそれぞれに優劣はありません。

それと同じように、人によって住んでる世界の見え方が違ってもそれぞれに優劣はないと考えられるし、おそらく彼女らにとっては悪魔がいる世界が現実なんだろうなと思いました。どうやって想像から現実になるのかむっちゃ気になります。

 

とにかく、私にとっては衝撃的なシーンでした。

 

もちろん元旦には神社に行っておみくじで一喜一憂するし、お腹痛いときトイレで「神様!!」って祈るし、そういった信仰は私達の日常に埋め込まれてるんだろうなとは思います。ですが、多くの日本人と同じで、普段私はそれほど宗教を意識せず生活しています。

 

なので今回の出来事はとても貴重な経験になりました。ネットサーフィンしてるだけじゃ想像しきれないことが沢山あります。頭いい人は想像できるかもだけど。